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「枠の内」の記録。 enjoy life
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「枠の内の記録」第4話です。

前回記事から約3ヶ月経ちますが、ようやく上棟にむけて建て方が始まりました。
通常では大きな家でも二日もあれば十分棟が上がりますが、この枠の内はそうはいかないようです。


一尺一寸角の大黒柱が小さく見えます。

IMG_0099.jpg


が、やっぱり大きいですw



綺麗に生漆が塗りかさねられた欅の材には晒しが巻かれ、

なにか神聖な感じです。


IMG_0095.jpg



携わってきたものたちの魂が宿っているかのようです。


ボルトや鎹などいっさいの金物を使わないで組み上げる枠の内。


思考回路が純粋すぎて、教科書に書いてあること以外のことには「NO」としか言わないお役所さんが、

確認申請を通してくれたことには拍手ですが、なかには脳みその柔らかい人もいたんでしょう。


IMG_0024.jpg



一本一本の部材が組まれ、栓をし、楔が打ち込まれるたびに

「ギシギシ」と大きな音をたてて締まっていく枠の内が組み上がる術を見ていると、




先人達の知恵や伝統の偉大さ。技術や経験による出来上がるものの違いを痛感します。



IMG_0136.jpg


娑婆は格差を無くし公平な、ようは誰が創っても同じものになるような仕組みを目指しているようですので、

こんな建築を見られる機会や、建てられる大工なんかもいなくなる方向に向かっているようです。


IMG_0179_20100612212456.jpg




この建築に少しですが携わることが出来たこと。

過程を見ることができたこと。

なにより、イイ歳の親父達の熱い話が聞けたことに感謝です。



IMG_0172.jpg



枠の内が組み上がりました。
上棟まであと少しです!


まぁ、しかしなんちゅう家や。。。


リビングらしいです。
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枠の内。
正月明けから加工・刻みを始めてココまできました。


ほぼ枠の内の刻みが終わり、丑物には生漆下地のベンガラまで塗られていました。

これから生漆を何回も塗っては研いで、艶のある漆色に変わっていきます。



-丑物-



あらためて、この五間二尺の丑物がデーンと横たわる空間を想像するだけで鳥肌が立ちます。



IMG_7017.jpg
-梁間物-


枠の内の加工刻みだけで既に200人工を超えているようです。
これから構造材や造作材の加工刻みですから気の遠くなるような人の手が掛けられるってことです。。。



IMG_7038.jpg
-梁間物ホゾ-

この梁間物のホゾが束に組み込まれる、平物で受けて大黒が支える。


IMG_7040.jpg
-地桁-


地桁の長さも同じ長さが必要。。。
まぁ、よくこんな長尺の細い木があった物です。

脇目もふらず素直に真っ直ぐ育ったんでしょう。



六月に上棟式との事。

また、酒を呑む楽しみができました^^


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今夜は深々と雪が。
満開が近くなっていた庭先の蝋梅にもすっぽりと雪が。。。
明日の朝の楽しみはなくなりましたが、薪の炎とターキーで外のことは忘れます^^


さて、今日は午後からパルティーレさんの建具をチェックしに親父の工場へ。
イイ感じで完成に近づいていました。

到着したのは午後3時。丁度、職人さん達の一服時間。
腰掛けている材は「枠の内」の「梁間物」です^^ 

しばし、職人さん達と談笑time。
平均年齢、七十数歳でしょうw


IMG_5887.jpg
ー梁間物に腰掛ける職人達ー


「こんな曲がった梁にどうやって墨付けるん??」

「大体の勘やぁ。材の顔見てエイヤァーやぁっw」

「へぇーー。。ー」


なんかイイ話が聞けました。
大工の棟梁もこの材に墨を入れられて本望だと^^


今建てられている家のほとんどが、ハウスメーカー産。
職人と言える人は必要がない?家がほとんどです。



IMG_5855.jpg
ー墨を付けられた大黒柱ー


「大黒柱」に「丑物」が架かるホゾの墨を付けた写真ですが、今の住宅建築にはこういう作業は必要ありません。
残念ながら今までACFが建築した住宅もそうでした。
コンピューターで計算してプレカット工場のラインで加工して。。。「上棟式」までは機械がやってしまうご時世です。
100分の1ミリの精度がどうのこうの。。。いろんな世界がある物です。
まぁ、我々や先人達が作ってきた世界でもありますから何ともいいようがありませんが。。。



IMG_5869.jpg
ー10mの空間を飛び支える丑物ー



上棟式までの作業が半分から7割を占めるともいいます。
機械がやるか職人がやるかの違いですが、
どちらでもイイ世の中なんでしょう。

まぁ、こんな世界はこれから少なくなっていくばかりでしょうから、
こんな空気に触れられただけ幸せってことなんだと感じました。

チョット前までだったら石川さんも生を断たなければいけなかったような世の中だったでしょうから、
時代もイイ方向へいっているのかもしれません。



IMG_5851.jpg
ー三本の梁間物ー


話を聞いたり材を見ていると、
記録するだけではなく、継承していきたくなってきました。


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各地方には、昔から伝わる伝統的な工法で建てられた住宅がありますね。
私の生まれ育った福光にも「枠の内」と呼ばれる工法で建てられてきた住宅があります。



一尺角(30cm)前後の「大黒柱」「下大黒柱」「乞食柱」「嫁柱(あねまはしら)」と呼ばれる4本の柱を十字に配置して、
合い向かって配置される大黒と下大黒を「丑物(うすもの)」と呼ばれる大黒の1.5倍の太さの梁を架け、
その上に「梁間物(はりまもの)」と呼ばれる梁を十字に架けたる構造が基本形です。
良く似たものは観光地などの古い屋敷でご覧になったことがある方もおられるとおもいます。

基本的に四隅の柱と合わせて八本の柱を「平物(ひらもの)」と呼ばれる梁背が大黒の二倍の高さもある材で繋ぎ
がっちりと大空間を組み上げます。座敷へ繋がる面は「帯戸」(おびど)や一枚板の「鏡戸」が入り空間を形成します。

伝統的に欅材で作られる物がヨシとされています。福光地方では生漆を塗りますが、囲炉裏などで燻して材を保護する方法をとる地域もあるようです。
欅材は寺社建築などでも使われ、もちろん強度的にも強靱な物になりますが、広葉樹の中でも管理や目利きが重要な材でもあります。


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-枠の内の空間-


年寄りとの酒の席では面白い話が聞けます。

「なんで乞食柱っていううんや?」

「昔、乞食が玄関先の柱の所に物乞いにきとったらしい。そやから東建ちの正面の柱を乞食柱っていうんやー
ぼんで、合い向かいの柱が嫁柱。嫁さんが姑の目から隠れるのに丁度イイ位置やったからそういうんやぁ」

「へぇー」

「丑物は大黒の1.5倍。小屋束は80%。平物は2倍。これでバランスがとれとるんや」

「へぇー」



近い将来、こんな話はきけなくなるような・・・・
職人の感覚や昔から伝わる工法なんかはあまり記録としてはないような・・・



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-欅材10m-

ある方がこの材料に出会い、「五間二尺×三間半.」36畳もの枠の内を組み上げる決意をされました。
現在、父親が材料の段取りから加工をしております。
私も脇から見学させてもらっていますので、記録として新しくカテゴリーを書いていこうと思います。



新カテゴリー「枠の内」の記録。


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